社会の理解
問題10
労働者災害補償保険制度に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
選択肢
1.パートやアルバイトは、保険給付の対象である。
2.保険料は、雇用主と労働者がそれぞれ負担する。
3.通勤途上の事故は、保険給付の対象外である。
4.業務上の心理的負荷による精神障害は、保険給付の対象外である。
5.従業員がいない自営業者は、保険給付の対象である。
オリジナル解説 byまぃせ
労働者災害補償保険制度とは“労災”のことです。
1.記述のとおりなので、〇です。
日雇い労働者、それから、国籍も問わないそうなので外国人労働者も対象となります。
2.雇用主が全額負担するので、×です。
3.通勤途上の事故を「通勤災害」と呼びます。業務を原因として被った負傷、疾病または死亡といった「業務災害」だけでなく、選択肢の「通勤災害」も保険給付の対象内となるので、×です。
4.業務による心理的負荷も対象となるので、×です。
認定要件に当てはまると、対象となります。
5.雇用されている労働者が対象となるので、×です。
自営業者に対しては、「特別加入制度」という制度が設けられています。
というわけで、正答は選択肢1となります。
今回の問題では、雇用主に雇われて働く際の労災に対する知識が再確認できたり、問題を通じて新たに知ることができたのではないかと思います。
“試験の勉強”という捉え方だけだと、「イヤ」「めんどう」「勉強嫌い」といった気持ちにもなりがちですが、自分の身に置き換えて考えてみた時に“あっていい知識”だったりもします。
特に、こういった情報は「黙っていても誰かが教えてくれる」というものではない、というのが残念ながら現状ではないでしょうか。昨今の世の中は、インターネットの爆発的な普及から、「情報を自ら取る」ということが、手軽に・簡単にできます。情報を積極的に取る人は「知識が増え、活用できる」、結果「得する」といったこともあり得ます。一方で、積極的に取らないと「知らない・わからない」、結果「損した」なんていうことにもなりかねません。
今回の問題の「労災」に限らず、制度・法といった問題に対する勉強は難しいかもしれませんが、「自身の生活や仕事、人生においても活用できる知識である」ということを意識してみることで、勉強に対して前向きになれるかもしれません。
“試験の勉強”というきっかけによって、自ずと身につく知識もある、ということです。
未来の介護福祉士サポーター まぃせ
※第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格