介護の基本
問題18
社会福祉士及び介護福祉士法における介護福祉士の義務として、適切なものを1つ選びなさい。
選択肢
1.家族介護者の介護離職の防止
2.医学的管理
3.日常生活への適応のために必要な訓練
4.福祉サービス関係者等との連携
5.子育て支援
オリジナル解説 byまぃせ
介護福祉士資格とは…
介護福祉士は“介護の国家資格”です。
国家資格だからこそ、“介護福祉士とは”という定義があり、守らなければならない義務があり、義務を守らないと罰則がある。
介護福祉士になることができない人もいる(欠格事由)。
これらは“社会福祉士及び介護福祉士法”という法によって定められています。
問題では、その中の義務について問われています。
各選択肢を見てみると…
義務のひとつに“連携”があります。
その内容は“福祉サービス関係者等との連携を保たなければならない”となっています。これは、選択肢4と一致します。
ちなみに、“福祉サービス関係者等”とは、社会福祉士及び介護福祉士法の中では
“福祉サービスを提供する者”だけでなく“医師その他の保健医療サービスを提供する者、その他の関係者”となっています。
その他の選択肢について、参考までに掲載します。
1.これは、厚生労働省が主となり力を入れている施策となります。
内容的には、雇われ側の介護福祉職よりは、雇用主である事業者の努力が必要な部分だと感じますね。
家族の介護を抱えている労働者が仕事と介護を両立できる社会の実現を目指して、仕事と介護の両立に当たっての課題や企業の両立支援策の状況を把握し、介護休業制度等の周知を行う等の対策を総合的に推進しています。
2.これは医師によるものです。
3.施設などで日常生活を送る中でしている動作をリハビリとする“日常生活上のリハビリ”であれば介護福祉職も携わりますが、“適応のために必要な訓練”とされているので、理学療法士をはじめとするリハビリ職の役目だといえます。
5.これも選択肢1同様、厚生労働省が主となっている施策です。
子どもを生み育てることに喜びを感じられる社会を目指して
次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援するため、子育てにかかる経済的負担の軽減や安心して子育てができる環境整備のための施策など、総合的な子ども・子育て支援を推進しています。
ちなみに、“子育て支援員”という資格が2015年からスタートしています。
というわけで、正答は選択肢4となります。
介護福祉士国家試験は、“介護福祉士になるための試験”ですから、この辺りの“介護福祉士とはなんぞや”といった問題は当然出題されます。
また、これらの視点をもって解答する、という問題も出てくるわけです。
冒頭でお話しした、介護福祉士の定義、義務と罰則、欠格事由、この3点のうち、必ずどれかは出題されますので、受験対策をしましょう。そして、必ず得点につなげましょう。
未来の介護福祉士サポーター まぃせ
※第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格