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コミュニケーション技術科目 第31回介護福祉士国家試験 解答解説

【問題28】傾聴

投稿日:2019年4月9日 更新日:

コミュニケーション技術

問題28

介護福祉職が行う傾聴に関する次の記述のうち、最も適切なものを選びなさい。

選択肢

1.利用者が抱いている感情を推察する。

2.利用者が話す内容を介護福祉職の価値観で判断する。

3.対話の話題を介護福祉職の関心で展開する。

4.利用者が体験した客観的事実の把握を目的とする。

5.利用者が沈黙しないように対話する。

オリジナル解説  byまぃせ

傾聴のポイント

・ただ聞くのではなく、相手の感情までも理解しようとする聴き方
※聞く…単純に“聞く”ということ
※聴く…注意深く・身を入れて“聴く”ということ
・相手の話の妨げにならないように、じっくりと耳を傾けて聴く

このポイントを踏まえて、各選択肢を見ていくと…

1.「利用者が抱いている感情を推察する」ことで、傾聴のポイントである「相手の感情までも理解しようとする聴き方」に努めている、というのがわかります。

2.介護福祉職の価値観、つまり介護福祉職の主観で判断をするようなことがあってはいけません。

3.相手の話の妨げにならないように、じっくりと耳を傾けて聴く必要があるのに、介護福祉職主体で話を展開してはいけません。

4.客観的情報とは、誰が見ても統一した見解が得られる内容です。
例えば、体重45kg、今日は10m歩いた、など人の主観によって決して捻じ曲げられることがない情報のことです。専門職としては“客観的事実を把握する”という客観的情報の収集は大切なことです。
一方で、選択肢は“利用者が体験した客観的事実”となっています。
“利用者が体験した事実”というのは、客観的情報ではなくて“利用者の主観的情報”です。
例えば、利用者が体験した事実として「楽しかった」という感情があるかもしれません。一方で、他者からしてみれば「つまらなかった」という感情になる可能性もあります。
このように、体験に基づいた事実というものは、体験する人によって変わりますから、“客観的事実”とは呼べないのです。
では、なぜ、“傾聴”の問題に、この“主観・客観”という問いが出たのか。
傾聴のポイントからは“相手に主体性を持たせる”ことがうかがえます。それによって、“相手が体験した主観的事実の把握ができる”ということです。

5.「利用者が沈黙しないように」という介護福祉職の意識のせいで、利用者のペースで話が進まない可能性が出てきます。
こういったことは、私たちの普段の人間関係におけるコミュニケーションにおいても起こりがちではないでしょうか。
沈黙を避けたいから、矢継ぎ早に質問を繰り出すということは、“傾聴”にはなっていませんよね。

というわけで、正答は選択肢1となります。

“傾聴”は、受験勉強においては大切なキーワードです。
この過去問をきっかけに、“傾聴”の基本を自己学習してみてください。

未来の介護福祉士サポーター まぃせ

※第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格

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