生活支援技術
問題47
ベッド上で足浴を実施するときの基本的な手順や方法として、適切なものを1つ選びなさい。
選択肢
1.ベッドの足元をギャッジアップする。
2.お湯の温度の確認は、利用者、介護福祉職の順に行う。
3.ズボンを脱がせて、下肢を露出する。
4.洗う側の足関節を保持しながら洗う。
5.両足を一度に持ち上げて、すすぐ。
オリジナル解説 by まぃせ
足浴による効果
足浴は、清潔保持だけでなく、以下のような効果も期待できます。
・膝下あたりまでを洗うことにより、全身の爽快感にもつながる。
・安眠効果も期待できる。
・血液循環を促進させる効果も期待できる。
実施時の体位
・主に、座位にて実施する。
・座位がとれない等の理由によりベッド上で実施する際は、仰臥位の姿勢で実施するのが一般的である。
実施時のポイント
・不必要な露出は避ける。
・湯の温度はぬるめ(37~39度程度)がよい。
・湯温の確認は、まずは介護福祉職が湯に触れ、適温を確認し、その後に利用者に確認していただく。
・片足ずつ行う。
・洗う側の足関節を保持し、踵を支えて洗う。
・足浴後は、指間や足の裏の水分をよく拭きとる。
・部分浴であっても、利用者の体調確認や状態観察を行う必要がある。
・部分浴であっても、長時間の実施は体調にも変化をもたらす可能性があるため、10分以内での実施が望ましい。
というわけで、正答は選択肢4となります。
いかがでしたか。
足浴についてまとめた内容によって、適切な実施のポイントがつかめましたか?
この問題の選択肢は、足浴の経験がない方や、ベッド上での対応経験がない方でも、選択肢をよく読めば容易に正答を導きやすい内容かと思います。
この問題をきっかけに、併せて手浴のポイントについても確認をしておくとよいでしょう。
第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格
未来の介護福祉士サポーター まぃせ