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生活支援技術科目 第31回介護福祉士国家試験 解答解説

【問題52】下痢を繰り返している在宅高齢者の情報収集

投稿日:2019年3月22日 更新日:

生活支援技術

問題52

数日前から下痢を繰り返している在宅の高齢者について、訪問介護員(ホームヘルパー)が入手すべき次の情報のうち、最も緊急度の高いものを1つ選びなさい。

選択肢

1.意識の状態

2.食事の内容

3.下痢の回数

4.水分の摂取量

5.肛門部の皮膚の状態

オリジナル解説  byまぃせ

解釈

そもそも、選択肢1~5はどれも大切な確認事項で、尚且つ必要な情報だということになりますので、この中から「最も緊急度の高いもの」という優先順位をつけて、解答を割り出すことになります。
つまり、選択肢はどれも“適切”であって、この問題で問われているのは“緊急度”なのです。

問われている「最も緊急度の高いもの」の選択方法を見ていくと…

まずは、各選択肢を介護福祉職の目線で少し書き換えてみます。
1.下痢を繰り返していることで意識の状態はどうか
2.下痢を繰り返す要因が食事の内容にないか 或いは、下痢を繰り返している中で、食事の内容は適切なものか
または、食事からも水分をどれくらい摂ることができているのか(選択肢4に被るが…)
3.繰り返している下痢の回数はどうか
4.下痢を繰り返している=OUTに対して、水分の摂取量=INはどうか
5.下痢を繰り返していることで肛門部の皮膚の状態はどうか

または、完全に無駄を削ぎ落し、効率化させた選択方法として“緊急”に各選択肢をつなげてみます。
1.緊急=意識状態
2.緊急=食事の内容
3.緊急=下痢の回数
4.緊急=水分の摂取量
5.緊急=肛門部の皮膚の状態

このように見てみると、選択肢1が妥当と判断できます。

というわけで、正答は選択肢1となります。

この問題は、各社の解答予想が選択肢1と4で割れていました。

数日前から続いている下痢症状によってINとOUTのバランスが崩れていけば脱水症状となり、最終的には生命を脅かす状態となり得る。
だから選択肢4.水分の摂取量が解答予想として候補にあがってきていたと思われます。

一方で、「数日前から下痢を繰り返している」ことから、もう脱水の状態であるかもしれない=意識レベルは大丈夫か?という視点も必要になってくるのではないか、とも考えられます。

水分の摂取は、脱水にならないようにするため。
脱水にならないようにするということは、生命維持をするため。
生命を脅かす状態かどうかは、意識状態を確認することでその緊急度も含めて判断できます。

一見簡単に見える問題も、設問によって悩まされることがあるので、過去問で問題の構成に慣れることも受験対策のひとつといえるでしょう。

未来の介護福祉士サポーター まぃせ

※第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格

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