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第31回介護福祉士国家試験 解答解説 認知症の理解科目

【問題81】認知機能障害について知ろう!

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認知症の理解

認知症の介護においては、認知症によってどのような機能障害が引き起こされるのかを知り、理解することが適切な対応へとつながっていきます。

問題81

認知機能障害に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。

選択肢

1.記憶障害では、初期から手続き記憶が障害される。

2.見当識障害では、人物の認識は障害されない。

3.失行では、洋服をうまく着られなくなる。

4.失認は、視覚や聴覚の障害が原因である。

5.実行機能の障害では、ADL(日常生活動作)は障害されない。

オリジナル解説 by まぃせ

各選択肢は、いずれも認知症の中核症状に該当します。

中核症状とは、認知症になると誰にでも引き起こされる症状のことで、認知症の進行具合によって各症状の程度等は変わります。

では、各選択肢を確認しながら、中核症状とよばれる各障害等とその内容をおさえましょう。

1.記憶障害において、初期から障害されるのはエピソード記憶です。対して、意味記憶(一般的な知識等に関する記憶)や手続き記憶(例えば、自転車の乗り方等からだで覚えた記憶)は忘れにくい記憶ですから、初期の段階から障害される記憶ではありません。

2.見当識障害では、人物の認識が障害されます。その他に、場所や時間等の情報も認識できなくなります。

3.記述のとおりです。運動機能は障害されていないのに、適切な行動ができない=適切に行う能力を失う(失行)という特徴があります。選択肢の「洋服をうまく着られなくなる」は「着衣失行」と呼ばれています。

4.失認では、視覚や聴覚等の感覚機能は障害されていないのに、見聞きしたことが正しく認識できなくなる=正しく認識できる能力を失う(失認)という特徴があります。自分の姿を鏡で見た時に自分ではないように認識する様子は、失認の症状です。

5.実行機能障害は、手順がわからない等、うまく段取りを決めて実施することができなくなります。これにより、日常生活に大きく支障をきたすことから、ADL(日常生活動作)やIADL(手段的日常生活動作)が障害されていきます。

というわけで、正答は選択肢3となります。

この問題から確認できた中核症状は

記憶障害・見当識障害・失行・失認・実行機能障害の5つでした。

その他に、

失語:構音器官に異常がなく、聴覚にも障害がないのに、言語機能が失われていきます。

失計算:計算能力を失います。

この2つも中核症状です。

試験では、中核症状や周辺症状(BPSD)についての出題が予測されますので、中核症状と周辺症状の関係性や、それぞれどのような症状がみられるのか等をおさえておくとよいでしょう。

第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格

未来の介護福祉士サポーター まぃせ

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