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人間の尊厳と自立科目 第31回介護福祉士国家試験 解答解説

【問題1】ホームヘルパーの適切な応答

投稿日:2019年7月14日 更新日:

人間の尊厳と自立

問題1

Aさん(82歳、女性、要介護2)は、夫を7年前に看取り、その後は一人暮らしをしている。夜中にトイレに行った時に転倒し、大腿骨頸部を骨折して3か月入院した。自宅に手すりをつけ、段差をなくす住宅改修をした後、退院した。何かにつかまれば、いすからの立ち上がりや歩行ができる。人と関わるのは苦手なため自宅での生活が中心である。遠方に一人息子が住んでおり、月に1度は様子を見に帰ってくる。週3回、訪問介護(ホームヘルプサービス)の買物代行や部屋の掃除などの生活援助を利用している。Aさんはできるだけ自分のことは自分で行い、このまま自宅での生活を継続したいと希望している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、Aさんは一人暮らしを続けることが不安であると告げた。

Aさんに対する訪問介護員(ホームヘルパー)の応答として、最も適切なものを1つ選びなさい。

選択肢 

1.「訪問介護を毎日利用したらどうですか」

2.「一人暮らしは大変なので息子さんと同居したらどうですか」       

3.「また転ぶかもしれないと思っているのですか」             

4.「グループホームに入居することを考えたらどうですか」         

5.「手すりをつけたし、段差もなくしたので転びませんよ」

オリジナル解説 byまぃせ

1.Aさんの希望を踏まえて応答する必要があるので、×です。

サービスの利用回数や、どのようなサービスを利用するのか等の判断・決定を実施するのは、介護支援専門員(ケアマネジャー)の役割となることも理解しておきましょう。

2.遠方にいる一人息子を呼び寄せ同居することが、Aさんの希望に沿っているのかどうかを考える必要があります。Aさんの希望を理解した上で応答する必要があるので、×です。

3.不安を感じる生活上の課題がどこにあるのかを、これまでの経緯を踏まえてAさんに尋ね、Aさんに解答を求めるような応答になっています。これが最も適切な応答と判断できるので〇です。

4.Aさんが希望する生活に寄り添った応答ではありませんので、×です。

※グループホーム(認知症対応型共同生活介護)では、認知症の利用者が家庭的な環境と地域住民との交流の下で、入浴、排泄、食事などの介護、その他の日常生活上の世話および機能訓練を行います。1ユニット5~9名で共同生活を送ることができる地域密着型サービスです。

事例のAさんは認知症ではなかったので、不適切です。

5.一人暮らしの継続についての不安要素がどこにあるのかを、訪問介護員の主観で判断し、決めつけるような応答をすることは、専門職としてふさわしくありませんので×です。

というわけで、正答は選択肢3となります。

この科目では、利用者の尊厳を守り、自立に向けた生活のために介護福祉職としてどうあるべきか?や、その考え方が問われます。利用者の望む生活やその人らしい人生のために自立を支援する専門職である介護福祉職の根幹ともいえる科目です。

Aさんの尊厳を守ることができる適切な応答であるかどうか?がこの問題では問われていました。

事例の中にある利用者の思い・希望に着目し、解答することが求められます。

未来の介護福祉士サポーター まぃせ

※第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格

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