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第31回介護福祉士国家試験 解答解説

【問題32】家族介護者への対応

投稿日:2019年4月25日 更新日:

コミュニケーション技術

問題32

Lさん(30歳、女性)は、パートタイムで仕事をしながら、自宅で母の介護をしてきた。ある日、母の訪問介護(ホームヘルプサービス)で訪れたM訪問介護員(ホームヘルパー)に対して、Lさんは、「寝ている間に頭の中に機会が埋め込まれて、行動を監視されている」と興奮気味に訴えた。
このときのM訪問介護員(ホームヘルパー)の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。

選択肢

1.それは現実のことではないと説明する。

2.気にしなくてもよいと話をそらす。

3.Lさんの訴えを肯定も否定もせずに聞く。

4.監視されているのは間違いないと肯定する。

5.Lさんの感情に合わせて興奮気味に接する。

オリジナル解説  byまぃせ

コミュニケーション技術においては、利用者の状態や状況に応じたコミュニケーション技術を問われるだけでなく、対家族という内容についても問われてきます。コミュニケーションを図る対象が家族になっても、相手を尊重することや、否定しないといった基本は変わりがありません。
そういった視点から、選択肢1.2は適切とはいえません。

また、選択肢4のように、現実的でないことについて肯定するというのは、誠実な対応とはいえません。

一方で、選択肢5のように同調することは、肯定してはいないものの感情をあおってしまうことになりかねません。

「同調」とは、「相手に調子を合わせ、相手と同じ意見や態度になること」です。 

AIDERS(エイダーズ)のホームページより引用

上記引用元では、「同調と共感は違うものである」ということが記載されています。わかりやすい内容ですので、ぜひご覧ください。

選択肢は3では、肯定も否定もしないでまずは耳を傾ける、という傾聴の姿勢がうかがえます。状況を把握するためにも、Lさんの話をひとまず聴く(聞く)ということが大切です。

というわけで、正答は選択肢3となります。

この事例では、家族介護者のLさんが問題の主人公でありながらも、事例の1行目程度しか情報がないという点がイメージをしづらい部分であったかもしれません。
こういったことを想定に入れることができるという心構えも受験対策の内に入りますから、過去の試験問題を見ておくというのは効果的だと思います。

また、受験勉強を通して自身のコミュニケーションの在り方についても振り返る機会になるような問題でした。
とりあえず、まずは肯定も否定もしないで聞いてみる、ということをしてみましょう、様子を見てみましょう、ということが時として必要になることが現場でもよくあると思います。
ところが、大切なのはわかっているけど、あれもこれも、あの利用者この利用者…という毎日の中ですから、コミュニケーションに時間を割けず、すぐに答えを求めたり、白黒つけるような反応を返してしまっている可能性があります。

介護福祉士になるための試験を通るために勉強していることは、現場でも十分活かすことができるという点も踏まえると、受験勉強はご自身のスキルアップの機会でもあるということがいえます。

未来の介護福祉士サポーター まぃせ

※第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格

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