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介護過程科目 第31回介護福祉士国家試験 解答解説

【問題68】短文事例問題の攻略法の裏技とは?

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介護過程

カンファレンスに関する出題では、「介護福祉職として」という専門範囲内での選択がポイントです!

問題68

Kさん(82歳、女性)は、身寄りがなく自宅で一人暮らしをしている。週1回利用している通所介護(デイサービス)で送迎を担当しているL介護福祉職は、Kさんから、「この間、いつもより膝の痛みが強くなって玄関で立てなくなった。ちょうど民生委員さんが来てくれて、一緒に受診して痛みは治まったの。医師から膝は痛むことがあるが生活に支障はないと言われたけど、いつまでこの家にいられるかしら」と打ち明けられた。その日の夕方、自宅へ送った時にKさんは、「施設の生活はにぎやかで、さぞ楽しいでしょうね」と話して、涙ぐんだ。発言を受けて、その場で本人の同意を取り、翌日、事業所内のカンファレンスが行われた。

 L介護福祉職が話す内容として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。

選択肢

1.膝の痛みがなくならない理由

2.身寄りがないこと

3.施設に入所するタイミング

4.玄関で活用できる福祉用具

5.在宅生活の継続への不安

オリジナル解説 by まぃせ

今回は、少し指向を変えて解説をします。

短文事例攻略法の裏技(まぃせオリジナル)

まず、短文事例を読む前に、問題文と選択肢を見ます。

L介護福祉職が話す内容として、最も優先すべきものを解答するわけですが、選択肢の中には適切ではないと感じられるものや、明らかに違うと思われるものが混ざっているケースがありますから、「介護福祉職の業として適切かどうか」という基準でふるいにかけてみます。

すると、

3.「施設に入所するタイミング」ということは、現在在宅等施設以外のところにいる利用者の事例だということがわかります。介護福祉職としては、施設入所を検討するよりも、今の生活環境で継続して自立した利用者本位の生活が続けられるかどうか、その為にすべきことはなにか、ということを検討した方が専門性としては適切ですので、×としておきます。

4.福祉用具の選定は、福祉用具専門相談員等、専門職種が行うことが適切ですから、×としておきます。

残るは、1.2.3ですね。

と、このように、「なんか×っぽいな…」と思うものは、一度省いてみます(1.2.3の中でも省けそうなものがあるかもしれませんが、まぃせの主観で3と4を省かせていいただきました)。

内容によっては、この時点で明らかに正答だと思えるものが見つかり、多くの時間を割く必要がなくなることもあるかもしれません(正答だと思っても、念のため、サラッと事例に目を通して、確かに正答だと思える確証を得ておくとよいでしょう)。

この場合は、1.2.3が残っていますから、1つに絞り切れるように事例に目を向けます。

これをすることで、漠然と事例を読んだり、自身の主観でポイントをマークしながら読み進めるのではなく、残った選択肢の内容を意識しながら事例を確認することができるので、グッとポイントをおさえやすくなります。

1.に対しては、医師から「膝は痛むことがあるが」とも言われているので、少し気になる内容ではありますが、「痛みは治まった」というのが現状ですので、最も優先すべきものとは考えにくかもしれない、としておきます。

2.Kさんになにかあった場合に、一人暮らしを支える身寄りがないことも人的因子の課題としてあげられるかもしれませんが、今回のカンファレンスで最も優先すべき議題かどうかというと、Kさんの発言内容には明確な困りごととして含まれていないので、スパッと選択しづらいです。

5.「いつまでこの家にいられるかしら」「施設の生活はにぎやかで、さぞ楽しいでしょうね」と涙ぐむ…。こういった内容を考慮すると、「自宅にいたい」という希望と、現実に直面してKさんなりに考えた「施設に入らないといけないのかもしれない」という希望と裏腹な考えから、在宅生活に対する不安がみられています。

利用者主体で改めて考えてみると、選択肢1と2の内容よりも、選択肢5の内容の方がKさんの発言からは色濃く印象的な内容だと思います。

また、選択肢5についてカンファレンスで話し合うことによって、選択肢1.2の内容が在宅生活を継続するための課題として明確になる可能性もありますので、最も優先される内容は選択肢5と判断できます。

というわけで、正答は選択肢5となります。

在宅生活を送る利用者の事例に対しては、「ずっと自宅で暮らしたいという思いがある」ということを前提にして捉えてみると、判断しやすいかもしれません(注意!!事例の中で、明らかに「施設入所を希望している」というような記載があれば、別ですが…)。

また、この裏技は、

①問題の特色によっては、有効な方法ではない可能性があります。

②受験生のどなたにでも有効とは限りません。受験対策方法や、問題を解くコツには、当然個人差があります。

以上2点を前提としてご理解ください。

では、自分はどうなのか?

受験勉強の中で、事例問題の解き方を試してみてはいかがでしょうか?

ご自身に合う、本試験攻略法をみつけながら受験勉強を進めてみることをおすすめします。

第20回介護福祉士国家試験(筆記&実技)合格

未来の介護福祉士サポーター まぃせ

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